人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ゆでガエルの怖さ

ビジネス上の会話で、「ゆでガエル」の例えはよく出てくることと思う。 急激な変化には反応するが、緩やかなそれにはついていけず死んでしまう、という例えである。 皆さん頭では理解しているが、実際にその変化についていけているかで言うと、結構出来てい…

レバレッジを掛ける

会社員として仕事をする最大のメリットというのは、本来は得意分野に集中できることなんじゃないかと思っている。 個人で仕事をしていれば、立ち上げから営業、管理まで、何でも自分でやらなければならないし、それぞれを一定のクオリティでこなさないと、致…

思い煩うのも程々に

以前良く見た映画に、マイケル・マン監督の「コラテラル」という映画がある。 興味がある人は適宜観ていただければと思うが、その中の台詞に、「そんなに未来の事を心配してどうするんだ?自分が3分後にどこに居るのかさえわからないのに」というような主旨…

多様性をいかに受け入れ、我が身のものとするか

インキュベーション、イノベーションと名のつく仕事をしていると、いろいろな人の話題に上るのが、多様性を確保することでイノベーションの起爆剤にしたい、というストーリー。 言わんとすることは、分からないでもない。 特に小生なんかは、一般的なサラリ…

思い煩うのも程々に

以前良く見た映画に、マイケル・マン監督の「コラテラル」という映画がある。 興味がある人は適宜観ていただければと思うが、その中の台詞に、「そんなに未来の事を心配してどうするんだ?自分が3分後にどこに居るのかさえわからないのに」というような主旨…

話す倍、聞け

これ、ユダヤ商人十の教えの一つ。 確か八番目だったと思う。 人間は話を聞いてくれる相手を信用する、ということもあるだろう。 相手の情報を多く得たほうが、交渉に有利だから、ということもあるだろう。 しかし、コンサルタントなんていう肩書の仕事をし…

本日の更新はお休みします。

業務都合により、明日以降に再開します。

転職ありき、の状況に追い込まれないように

過去、何百何千という転職希望の方々とお会いしてきた。 それぞれの成功に資するべく、自分なりに頑張ってきたわけだが、お役に立てなかった人も大勢居る。 自分自身が至らなかったことも多々あり、そこは申し訳ない気持ちで一杯なのだが、正直なところ、ご…

日本の会社の生産性が低い理由

生産性とは何か? 無茶苦茶単純に言えば、アウトプット/インプットである。 OECD諸国平均などで、よく日本のホワイトカラーの生産性が低いと言われるが、これはなぜなのだろうか? 上記の計算式に則れば、分子のアウトプットが小さいか、分母のインプットが大…

生涯現役に備えて

今日お伺いした話の一つに、これからの時代や社会構造を踏まえた上での、生涯で50年働く構想、というのがあった。 詳細は割愛するとして、さもありなんと思ったのだが、しかしそれはすなわち、70代まで働くということを意味するわけだ。 では、70代まで働く…

意外と知られていない日本の労働習慣

http://s.news.nifty.com/world/chinadetail/12181-147870_1.htm この記事は、中国人から見た、日本の異様な職場環境、ということだそうだ。 小生も別に海外企業で勤務した経験あるわけではないので、あくまで聞きかじり、座学の知識でしかないのだが、記事…

鶏口牛後

http://sanabo.com/words/archives/2003/03/post_1240.html 表題の意味はご存知だろうか? 一定以上の能力を有する方々にとって、このテーマは、転職に当たっての最も難しい検討事項であるように思う。 優秀な人材がゴロゴロいる会社での仕事は、とても楽しい…

社内政治はなぜ起きるのか?

皆が嫌がりながらも、なんだかんだで日々巻き込まれている「社内政治」は、なぜ起きるのか? 色々な考え方はあるのだろうが、端的に申し上げて、その会社の事業が停滞しているからだと、個人的には思っている。 小生がベンチャー企業に在籍していた際、たか…

「新しさ」を一匙

毎日同じようなルーティンでこなしている仕事でも、実は社会の変化の影響を受け続けている。 20年前の人材エージェント業は、エージェントが自宅の固定電話に掛けることは、ままあったと聞いている。 小生が駆け出しだった10年前は、メールとケータイが主流…

本日の投稿はお休み致します。

皆様、良い夏休みをお過ごしください。

無責任な体質はどこから来るのか?

いろんな会社があるが、何か問題が起きても、誰も責任を取らず、原因も深く追求されず、したがって再発防止策も施されない、という話はままある。 よく言われるのが、外部から閉ざされた環境、組織だと全員仲間意識が働くので、厳しい追求がなされない、とい…

「悪く」なるな

長く働いていれば、色々な人に出会う。 いい人ばかりではない。 悪い人と悪い環境に遭遇することもあるし、そんな人や環境と、一定期間付き合うことになるかもしれない。 そういう場面で、環境に染まることを強要されないのであれば、「あの人もああなんだか…

人を世代で語るな

また日経の「釣り」記事を見てカチンと来てしまった。 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/080500061/?ST=smart 五十代は「ゆでガエル世代」だそうである。 こういう、ドヤ顔で的外れな事を断定してくるから、日経は嫌いなのだ。 「世代」という…

人を動かす

二十代の頃、当時「鬼の○○」と言われた上司から、「君もいつか偉くなって、人を動かすようになるんだから…」と言われたことがある。 前後の文脈を全く記憶していないのだが(笑)、そのシーンだけは強烈に印象に残っていて、忘れたことはない。 今もそういう…

すべての仕事は手段であって目的ではない

例えば営業は売上を立てるのが仕事だが、会社というのは別に売上を立てるために存在しているわけではない。 社会に価値を提供しているから、その対価として売上が立っているというだけだ。 なので、営業の仕事は、実際に社会に価値を届ける「ラストワンマイ…

会社で一番詳しい人間になる

新規事業関連のお仕事をしていて、起案者の人が信任を得て、会社を動かす側に変わる瞬間に立ち会うことが、良くある。 「その瞬間」と感じているのが、起案者の人が、明らかにその事業分野、カスタマーインサイト、業界慣習を知り尽くしていて、会社のトップ…

ヒトはリスクに過剰反応する

人間のリスク許容度はマチマチだし、その時々のいろんなキャパシティ等で変わってしまうのだが、基本的に誰しも、不確実なものには過剰反応するものだ。 特に何か新しいことに取り組む際は、現状に変化を加えることになるので、余計に避けようとする心理が働…

イノベーションは計画できない

「何を当たり前のことを」と思われるかもしれないが、わかっているのに知らず知らず計画的に行おうとするのが、企業の中でのイノベーションなのではないだろうか。 非連続だからイノベーティブなのに、それを計画的に進めようとする、職業人の性である。 い…