人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

キャリアの降り方

Kindle日替りセールでこんな本をポチる。

 

小生はディズニーリゾートにあまり興味はない方だと思う。

実家が近くにあり、中で働いていた人の話もぼちぼち聞いたことがある。

 

では何故この本をポチったのか。

著者は大学卒業後新卒でキリンビールに入社し、支店長経験も経て57歳で早期退職、第二の職業人生にディズニーランド清掃スタッフを選択し、65歳まで勤め上げた、そのキャリアに興味があったから。

 

大企業のサラリーマンというのは、長年勤めるとなかなかこういう仕事には就けない人が多い。

もちろん経済的事情でバイトでは暮らせないという人も居る。

 

そういう中で、筆者は長年勤めた会社に見切りをつけ(つけるだけの鬱憤もあったようだが)、フワリとキャリアを降りて、ディズニーでの肉体労働に向き合うことになる。

暑い日も寒い日も、淡々とこなしていく日常に、サラリーマンとしての強さを感じると書けば言い過ぎか。

 

いつかこうなるとは思っていたが、小生自身もキャリアの後半戦に入り、終わらせ方を考える機会が多くなった。

もちろんまだまだ若いのだけれど、この仕事、このやり方がいつまでも通用するわけがないし、若手に席を譲って育成していく責任もある。

 

どちらかというと、自分は自分で新しい戦いの場を探し続けないとね、ということを最近よく考えるのだ。

新しい場を見つけて今のポジションは若者に任せる。

 

いや、先に任せてから新しい戦場を探すことになるのかもしれない。

そんなことをモヤモヤ考え、自分はディズニーキャストになったりするんだろうかと妄想してみたり。

 

まぁ、ご参考ということで。

自分の技は自分で切り拓け

※5月2日はお休みをいただいておりました。

今日のエントリーは素人さん置き去りである。

 

Amazonポイント還元セールで武術書をまとめ買い&固め読み。

 

一冊目は合気道の達人による稽古日誌を基にしたもの。

合気道の達人なんて言っても、小生30年近く合気道やっていて初めて知ったのだが、大日本武徳会系列の合気道というのがあるそうで、技的には小生とは全く接点がない方のもの。

 

素人さんからすればこんなの本当なのか、というくらいフワリとした柔らかい体捌き(もはや技には見えないと思う。YouTube参照)。

で、そのフワリとした技の感覚をひたすら述べていて、修行していない人にはちんぷんかんぷんのはず。

 

でも大体わかるのは本当に師匠のおかげ。

師匠の晩年は足腰が弱くなられたこともあってか、こんな技を見せられることが多かった。

 

二冊目は日本柔術の源流と言われる古流柔術の本。

とにかくデカくて本棚に入らない。

 

そして全部ではないが一通り写真で技が披露されていて、こんなの見せちゃっていいのかなと思うものの、隠しても滅びるだけという判断もあったのだろうと勝手に想像する。

概ね理解できるのだが、さすが柔術、前提としている世界観が現代とかけ離れ過ぎている。

 

小太刀を携えた二人が股間を突き合う(鎧着てる想定だから多分そういうことになる)ところから始まるというのはなかなかである。

師匠は若い頃、古流に近いスタイルを披露されることが多かった。

 

三冊目はちょっとおまけ。

大東流の達人による合気という技法を中心とした解説書。

 

これもなんとなく理解できるし、少し師匠も合気を披露されたことはあった。

読んでいて多分師匠もこの先生の本なり記事を読まれたことがあるんだろうなと感じるものがある。

 

さて、色々と武術書を漁っているのは、合気道における自分なりの方向性を模索するため。

といっても、師匠から教わったことから逸脱する気はないのだが、師匠の技は上述の通り「振れ幅」があり、自分はその中のどの辺をいくべきなのかと考えていたのである。

 

今回、結果的に両極に触れて、改めて思うところがあった。

あまりにフワリとした技は一般の人と稽古しにくい。

 

かといってガチガチの古流も時代にそぐわなさすぎる。

今の時代に即し、稽古に励む人にとって導となるようなものを目指すべきではないかと感じた。

 

それがどんなものか、まだ模索中なのではあるが、結局は自分で考えて、自分で決めて、稽古に励む、それだけのことなんだろうと思う。

きっと師匠が存命で、ご相談したとしても「まぁいいんじゃない?」と笑いながら仰るような気がする。

 

やりましょう、やりましょう。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チョコレートを食べれば太る」

小生が好きな映画、ミッションインポッシブル3の中で、ローレンス・フィッシュバーンが「それは不当ではないか」という抗議に対して、「チョコレートを食べれば太る。不当だが事実だ(吹替版)」と返すシーンがある。

 

観るたびに、なんてパンチのある切り返しなんだと感心する。

なんでこんな話題を持ち出したか。

 

最近体重が重いんだよね、というだけである(笑)。

筋トレのルーチンを増やすと体重が重くなる傾向が昔からあるのだが、別に筋肉が増えているわけではなくて、ストレスなのか、筋トレをしていることによる気の緩みなのか、有酸素運動より腹が減るものなのか、食べる量が増えているのである。

 

要するに「チョコレートを食べれば太る」、それだけの話。

以前あるママ友が「ウチの夫は水を飲んでも太る」なんて言っていたが、そんなわけはない(もちろん水分と炭水化物の組み合わせは「重くなる」)。

 

太るのはそれだけ食っているからであり、それ以上でもそれ以下でもなく、その不都合な事実から目を逸らしてはいけない。

もちろんこれはダイエットの話だけではなくて、仕事にも人生にも当てはまる。

 

正しい努力をしなければ業績は良くならないし、満足度が高くなければ社員は辞めていくし、不機嫌にしていれば人は離れ、逆をすればその逆の結果になる。

それだけでのことで、問題が起きている時に、薄々わかっている問題から目を背けても何も良くならない。

 

バカみたいな話なんだけど、結構大事だと思っていて、折に触れてローレンス・フィッシュバーンの吹替版のセリフが聞こえてくるのである。

まぁ、ご参考ということで。

 
 
 

永遠にわからないままのこと

なんとなくいつもと違う本が読みたくなり、日替りセールで買っておいた積読在庫を引っ張り出す。

 

 

 

ちょっとした気分転換のつもりだったのだが、思いの外長い本であった。

日本全国の城の研究、それも軍事面での切り口で多面的に語られている本である。

 

小生の本業(?)である武術と関係があるような、やっぱり無いような。

うん、無かったかな。

 

日本全国には何万もの城跡があるらしい。

いま全国に観光地として残っているのは平地にある平城なのだが、何万もあるのは山城である。

 

山城といっても本当に山奥ではなく、標高100メートルとか200メートルとか、そんなところ。

そういう多くの山城には城主は居ない。

 

そんな感じで知らないことがボコボコ出てくる。

なんでそんなことになっているかというと、本来の城というのは、戦ごとに必要に応じて設けられた戦術拠点というテンポラリーなものだから。

 

だから何万もあったりするし、山奥過ぎても意味がないし、作っては廃棄されるので城主なんか存在しないし。

そしていま観光地として残っている平城というのは、全国統治が果たされた後、エリアエリアを統括するため政治・交易上必要な場所として作られたものだから平城なのだ。

 

なーんてこと、聞けばなるほどなのだが、あくまで仮説、推測でしかない。

だってそんな資料は存在しないのだから、わからないものはわからないまま、推測するしかない。

 

でも、だからこそじっくり考え、試行錯誤しながら答えに近づく面白さがある。

わからないものはわからないままなんだけどね。

 

読んでなんとなく、亡き師匠のことを思い出す。

わからないままのことだらけである日本の武術の伝承。

 

その一端に居て、何を考え、どんな創意工夫をし、我々に何を伝えようとしたのか。

もはや推測でしかわからないけれど、色々なことを考えてしまうのだ。

 

今日は師匠の命日。

ちゃんと成長しているんですかねぇ。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

負荷を上げられるか

毎朝走っていると、割と同じ顔ぶれのランナーに出くわす。

本当に人それぞれ、個性全開で、たかだか走るという人間として基本的な動作にも、大きな違いがあって興味が尽きない。

 

まぁ人様のフォームを見てああだこうだと言うのは本当に余計なお世話なんだけれど。

さらに余計なお世話なんだが、数年お見かけしていて、特に変化がない人が多い。

 

「より速く、長く、ダイナミックに」なんて考える人は多くないんだと思うのだが、変わらぬペース、変わらぬフォームで淡々と走っている。

小生の場合、進歩が感じられることが最大のモチベーションなので、それで継続できることが不思議な感じである(「お前が変わってるんだ」というツッコミが聞こえてきそう)。

 

日々のランニングの中で、負荷を上げるトレーニングを挟めるか。

速くなるためには絶対に大事なポイントで。

 

「別に速くならなくても」と思うかもしれないが、速く走れればより楽に、より長く走れるもの。

そうなれば日々のランニングの楽しみもまたレベルが上がる。

 

仕事だって同じ。

同じことを繰り返すのも立派だが、その中で負荷を上げる内容をどれだけ、どんな風に混ぜ込んでいくか。

 

その経験を通じて、より強く、より楽しく仕事ができるようになる。

何も毎日でなくて良い。

 

週に一日か二日、全体の20%くらいでも十分。

そのうち高い負荷のトレーニングが楽しくなってくるからさ。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

ことは簡単ではないが

こんな本を読む。

実はSDGsに繋がるのか…?

タイトル通りの主張ではあるのだが、著者の体験から導かれる内容と、子育てに力を入れている明石市への取材、各種データが少々という感じ。

まぁ御主張の通りなわけで、小生の個人的な子育て経験からも共感できることが多々ある。

 

小生は著者より少し年代が上で、価値観的なものも含めて少し違うライフスタイルになっているが、夫婦共働きで子供が複数居れば、もっとずっと大変だったろうなと思う。

若い人はホント偉いなぁと。

 

少なくとも仕事一辺倒というわけにはいかないわけで、仕事も旧世代のように長時間拘束されながら、今求められるレベルで家庭もというのは相当厳しいはず。

そう、父親の家庭進出には会社勤めの在り方を変えなければ無理なのである。

 

そこが簡単ではないと思うのだが、少しづつ前進している気はする。

自分の子供が親になる頃には、もっとマシな世の中になっていますように。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

やっぱりモヤモヤする

昨日のSDGs本にモヤモヤするものを感じ、はてと思っていたところに今日のKindle日替りセールで紹介されたのでポチる。

 

静岡で企業経営を担う著者による指南本。

もちろん解説もあって、小生が求めていたのはこういうタイプの本ではある。

 

取り組みの意義、事例、効果などが具体的な事例を通じて記載されており、特に中小企業関係者で興味のある向きには役立つと思うし、大企業の人が読んでも無駄にはならないだろう。

というわけでいい本だと思うのだが、どうもモヤモヤする。

 

アライアンスとブランディングを計画的に行い、それをもってSDGsと言っているように見える。

真剣にSDGsなのか、「乗っかっている」感じなのか、判別がつかないのがなんだかモヤモヤする。

 

地域の役に立っているし、ビジネス的にも成功しているし、マイナス面は何もないのになんなのか。

「偽善・売名と言われてもいいんだ」みたいな腹の括りとは違う、「ファッションな感じ」にモヤモヤするのか。

 

とりあえずモヤモヤはモヤモヤのままに寝かせておくことにする。

しばしSDGsはお休み。

 

まぁ、ご参考ということで。