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「『気づく』とはどういうことか」 読了 〜言語と認識と脳は不可分〜

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「気づく」とはどういうことか (ちくま新書)

「気づく」とはどういうことか (ちくま新書)

  • 作者:山鳥 重
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 新書
 

 

答えのない問いには興味があって、どこかのタイミングでポチった一冊。

「気づく」とはどういうことか?と問われて答えられますか?

 

答えられませんよね?

ということで買ってしまうのである。

 

で、先日「リフレクティブマネジャー」という本を読んだので、内省して気づくというプロセスについて、本書を読むことで理解が深まるかも、ということで手に取る。

結論から言うと、全然違う切り口の本といってよく、直接的なつながりは見出しにくかった。

 

本書は、医学や神経科学をベースに、多様な観点や過去の論説から、著者なりの認識論が展開されていくという本である。

言語を切り口に認識が立ち上がっていくさまなどは、確かに実感を伴う説得力がある説明なのだが、いかんせんそれを証明する術がない。

 

その辺りが、著者の責任ではなく切り込んでいくアプローチ上致し方ないのだが、勿体ないと感じる。

とはいえ、内省にも「言葉」が無いと、成立しないかもね、なんて思ったり。

 

まぁ、ご参考ということで。