人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?」 読了 ~話題の企業を題材にしたライトなマーケティング本~

リンクを貼る。

 

タイトルの付け方は上手いよね、気になるよね。

たぶんそんなに大したことは書いてないのかもしれないけど、読んでみますか、ということで手にした一冊。

 

マーケターの牛窪氏は、「おひとりさま」等のキーワードを生み出した人で、以前著作を拝読したことはある。

本書では立教大学特任教授の田中氏と組み(田中氏がメインか?)、メルカリ等話題の新サービスを取り上げ、マーケティング的に何がすごいのかを説明しながら、マーケティングの概念を解説していく、という仕立て。

 

各章の前半がエモーショナルな牛窪氏の語り、後半が田中氏のロジカルな解説。

最終章は田中氏によるAmazon(ご専門である)の戦略と、各社がいかにAmazonベンチマークすべきか、という解説がついている。

 

話題の企業が切り口になっているので、普段マーケティングに馴染みのない方にもとっつきやすいと思うが、解説される内容自体は、超初心者向けといったところ。

学生か、社会人1~2年目といった印象で、小生にはちょっと合わなかった印象。

 

牛窪氏はデプスインタビューが専門なので、深いインサイトを拾ってくるのだけれども、それを安直に一般化して、男脳/女脳的に展開してしまうのは、ちょっと残念だなぁと思った。

タイトルの件だって、女は共感の生き物で、男は狩猟型だから、程度のロジックでしかないので…。

 

ちょっと長い本だが、一気に読めるライトさなので、初心者が入り口とするには良い本ではなかろうか。

まぁ、ご参考ということで。