まずはリンク。
マーケティング関連ということで、先日に続けてチョイス。
マーケティングそのものというより、リサーチの実務に初めて関わるようになった人向けの本と言って良いかと思う。
非常にわかりやすく、マーケティング概念やフレームワークなどの解説もあり、広くお勧めできる。
3C分析をどのような順序で進めるか、インタビューイーはどのような人物が適切なのか、はたまたアウトプット資料の見せ方はどうあるべきか、など、実務経験をそれなりに積んだ人間にとっても、気になるポイント多数である。
再三強調されるのは、リサーチの目的は何か、ということ。
そしてこれはそれほど強調されてはいないが、「当たりを付ける」というか、要するに仮説思考で臨むということである。
ご賢察の通り、これは何もリサーチに限った話ではない。
それなりに付加価値が求められる仕事は全て、目的の明確化と仮説検証が大事だし、新規事業などはその権化と言っていい。
新規事業を通じてなんの課題を解決するのか、なんのために取り組むのか、これらは全て新規事業の目的である。
そして新規事業の組み立ては、細かな仮説検証を繰り返していく以外、前進のすべはない。
そういう意味では、本書は付加価値が求められる仕事全般に展開できる方法論の書、とも言えそうである。
まぁ、ご参考ということで。