人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

居心地の良い年収

先日、昔からお付き合いのある、お客様との話題で出た話。

関係している会社の給与体系がコミッション制になっているそうなのだが、色々経緯があって、事業として獲得した手数料収入の40%前後が給与として支払われることになっているらしい。

 

お客様は40%が相場として高いのか低いのかという点と、もっと手数料売上を頑張って上げてくれないものか、という悩みをお持ちだった。

40%はまぁ高いと思ったが、下げるにも不利益変更になるから実現には時間がかかる。

 

もう一つの、売上を頑張ってくれの方は、これは結構難しいんじゃないかと思った。

だって、計算してみて欲しい。

 

3,000万円の手数料売上で年収1,200万円なのである。

小生だったらもう働かない。

 

いや、正確には半年でそれだけ稼いで、後の半年を遊んで暮らすことを考えるだろう。

企業側は5,000万円くらい売上を期待していても、税引後の給与で極端に変わるわけでもないし、寧ろ年収は800万円くらいで十分、みたいになりかねない。

 

いやあ、これは負のインセンティブだなぁと。

しかし、お客様と別れた後に思いついたのだが、稼いだ給与の相当額を退職金として積み立てられるとなれば、話は違うんじゃないだろうか。

 

無茶苦茶頑張って1億の売上でコミッション4,000万円、それを何年か続けてアーリーリタイアだ。

そこまで一直線に行かなくても、チャレンジする価値はある。

 

税制とか色々確認は必要だが、不利益変更ではないし。

検討の余地はある。

 

こんな話は一般的な会社員の世界からはレアケースだと思うが、転職において、居心地の良い年収というのはあると思う。

年収は高いに越したことはないが、高くなればなるほど、転職先からの期待値も上がる。

 

誰もが必ず新しい環境ですぐに成果が出せるとは限らないので、期待値が高いとだんだん辛くなる、なんていうことは起こるから、そういう観点でも、「居心地の良い年収」っていうのは存在する。

ではあるのだが、強引にまとめようとするエージェントとか、足許を見てくる会社なんかは、このロジックで提示年収をやたらに下げてくる時もあるから、ややこしいんだけどね。

 

まぁ、ご参考ということで。