人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「映画に仕組まれたビジネスの見えざる手」 読了 〜裾野はかなり広いのだな〜

まずはリンク。

 

これまたKindleのレコメンドで高いレビューとともに上がってきた一冊。

ビジネスマニアとしては手に取らないわけにいかない。

 

映画業界の成り立ちや、その産業の裾野にある様々なプレイヤーの立ち位置や活動などを、トリビア的に紹介している本。

奥付は2015年となっているが、電子化される前の原著は多分もっと古くて、日本映画の話題でいうと「おくりびと」あたりで止まっているし、なので当然Netflixなんかの動画配信プレイヤーの動きなどについての言及はない。

 

小生はたまたま、業界関係者とお仕事をご一緒したことがあるので、サブタイトルのポップコーンであるとか、映画ロケの地方への経済効果や構造など、知っていたこともパラパラあったのだが、殆どの方には「へ〜」となる本だと思う。

「へ〜」となってどうするのか、というところはあるのだが(苦笑)、業界に興味のある方にとっては、十分に知識欲を満たしてくれる一冊。

 

著者も繰り返し述べているのだが、総合芸術としての映画産業の裾野は本当に広い。

産業政策としてはどうしても弱い分野なのだが、国際社会でのインパクト、地方創生という文脈でのインパクトは、いま一度見直されても良いのではないかと感じる。

 

当たり外れもあるけれど、裾野の広がり方が、何となく喜びも広がっていく感じがするのだ。

そんな要素も、これからの時代にマッチしているんじゃないか。

 

まぁ、ご参考ということで。