人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「メタ思考トレーニング」 読了 ~特に若いビジネスパーソンにお勧めしたい~

まずはリンク。

メタ思考トレーニング (PHPビジネス新書)
 

 

細谷功氏の著作は、「地頭力を鍛える」以来だろうか…。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

 

 

読んでないけどマンガ版もあるらしい。 

まんがでわかる 地頭力を鍛える

まんがでわかる 地頭力を鍛える

 

 

地頭力を鍛える」も、自己啓発/スキルトレーニング的には良著だった記憶があったのだが、Kindle Unlimitedを物色していて「メタ思考トレーニング」にたどり着き、読んでみた次第。

「メタ思考」というのは、何も細谷氏の専売特許では無く、「一歩引いて考えてみる」「(引くだけでなく)高いところから見てみる」「俯瞰する」「そもそも思考」みたいな表現で置き換えてもいいだろう。

 

本書では、その意義と事例を踏まえた実践方法を提示していて、とてもわかり易い。

当方、社会人歴20年超のオジサンだが、今更ながら、ちゃんとできているか、振り返って再実践する契機にもなった。

 

とはいえ、やっぱりこの手の本は、特に若いビジネスパーソンが読むのが良いと思う。

若い職業人は、どうしても指示を受けるパターンが多いと思うのだが、何も考えずに指示だけ受けていると、どうしても振り回される感じになり、仕事が面白くなっていかない。

 

何らかの指示があった際に、一度立ち止まり、「なぜその業務を行わなければならないのか?」「目的はなにか?」「真のゴールはなにか?」を問うことで、手戻りも無く、要求水準もズレが無く、人を使うときのトレーニングにもなる。

本書ではちゃんと、「メタ思考」のデメリットも明示していて、それは「立ち止まる」ことでワンテンポ遅くなること、「なぜ?」を問うのは時に相手の感情を害する(苦笑)と述べていて、その通りだと思うのだが、その辺だけ気にしておけば良いだろう。

 

若いビジネスパーソンに、とは言ったものの、ひょっとしたら中学生くらいから実践にチャレンジしてみてもいいのかもしれない。

本人の未来や生き方を学ぶ上で、とても意味があると思うが、「メタ思考」ができる中学生って、ちょっと生意気かもしれないね(笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。