試用期間についてはご存知だろうか?
転職するときに初めて知る人も居るかもしれない。
一応解説のリンクを貼っておく。
試用期間中に解雇はできる?試用期間の法的性質や注意点について解説!
解釈上は「解約権留保付労働契約」ということだそうである。
労働契約は交わすけれども、解約(解雇・退職)の権利を棚上げしていつでも出せるように置いてある、というような理解だろうか。
とはいえ、実際に働いちゃっているわけだから、「明日から来なくていい」「明日から来ません」というほど簡単ではない、というより、ほとんどの会社では、普通の社員と待遇も責任も変わらないと言って良い。
というのが一般的な話で、此処から先は、実際に結構な回数転職し、またエージェントとして色々な人の転職に立ち会った小生の経験から、転職する側・雇われる側の観点で述べておく。
まず、試用期間のタイミングでクビになるという人には、お目にかかったことはない(小生も経験はない)。
エージェントとして直接・間接に関与した中で、ロクでもない会社に入ってしまったが故に、試用期間満了をもって退職した人は居るが、決して多い数ではない(早期でお辞めにならざるを得ない会社を紹介してしまったことに関しては、お詫びしてもしきれない)。
「解約権留保」といっても、手続き的には通常の社員より解釈上わずかにゆるいだけだから、そこが歯止めになっているとは言えよう。
エージェントであれば、転職をお手伝いした方がその後に活躍されているか、採用していただいた企業にフィードバックを貰いに行くのだけれど、入社前の期待値を多少下回っていたとしても、試用期間終了後に頑張ってもらいましょう、というのが殆ど。
そして、大半の企業が、転職して受け入れた社員の試用期間なんか気にしていないんじゃないかと思う。
人手が足りなくて外から雇うような職場だから、いちいち三ヶ月とかの試用期間の管理なんか、誰もする暇がないのではないか。
小生も何度か、「無事試用期間も終えまして、ますます頑張ります」というような殊勝な(笑)ことを言ったことがあるが、みな「もうそんなに経ったんですね、忘れてました(笑)。」というばかりである。
もちろんそれは、転職の導入が上手くいった、そのための努力をした、ということだけれど、少なくとも「並」の努力をしていれば、それほどドキドキする必要は無いと思う。
転職経験者として他の人に何とアドバイスするかは、実は非常に難しいのだが、転職後のキャリアも長距離走だし、新しい環境でなにかと緊張しがちなので、変に焦る必要は無い。
しかし個人的には、最初の試用期間は、スタートダッシュと置いて、職業人として最大値の努力をするようにしているのも事実。
なんだか、スタート台の角度が違うと、その先も違うような気がしてしまうのだ。
キャリアの話って再現性がないので、普遍的に当てはまるとは思わないのだけれど。
モーレツサラリーマンみたいで時代遅れなのかもしれないが、やれる気力のある方は是非。
まぁ、ご参考ということで。