人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ネーミングはモメる

新規事業開発、新サービス開発において、最後の最後に手こずるのが、ネーミングだと思う。

余程の確信があるか、肝入りのプロジェクトでもない限り、ネーミングのところで広告代理店などに発注する予算は、普通ないのではあるまいか。

 

そうなると、企画者自らで考え、会議体に諮るという形になるのだが、ここが結構手こずるのだ。

小生も外部から伴走していて、あまりに苦戦するので、何冊か本も読んだりした。

 

ネーミング辞典 第3版

ネーミング辞典 第3版

 
最新のネーミング強化書 (PHPビジネス新書)

最新のネーミング強化書 (PHPビジネス新書)

 
1行バカ売れ (角川新書)

1行バカ売れ (角川新書)

 

 

「1行〜」はマーケティングケーススタディとしても面白いので、ご興味があれば。

「ネーミング辞典」も面白いのだが、眺めているだけで時間が過ぎていくので、実務向きではないと思う。

 

ネーミングが厄介なのは、多くの会社で意思決定のルールが存在しない為に、最後は偉い人の「鶴の一声」になってしまうことだ。

今のところ小生がオススメしているのは、企画者で一つに決めようとしないこと。

 

多数の(無数の)候補名を絞り込むロジックを偉い人に提示し、そのロジックで絞り込まれた中から決めてもらうという手順だ(フツーだ(笑))。

絞り込むロジックだが、

・機能、特徴、こだわりが反映されているか?

・購買決定権者のプロファイルにマッチしているか?

・商標、景品表示法等、リーガル、コンプライアンス的にクリアになっているか?

あたりだろう。

 

自社の他の商品、ブランドとの整合性も前提として大事だが、そこは殆どの会社で「外す」ことはあるまい。

上記の三つの中で、実務的に重要なのは、二番目の購買決定権者のプロファイルとマッチしているか、だろう。

 

有り体に言えば「顧客目線」なのだが、そこが抜け落ちると、趣味の世界の議論百出の上、偉い人の趣味が勝つ、という痛い展開になる。

そこは避けたいので、必ず上手くいくとはお約束できないが、一つの案として提示したい。

 

まぁ、ご参考ということで。