人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ニーズの確からしさ、実現性の確からしさ、発展性の確からしさ

新規事業のお手伝いをするときに、常に意識していることがあって、それがタイトルの「ニーズの確からしさ」「実現性の確からしさ」「発展性の確からしさ」なのである。

イデアを審査する際に何処を見るかという論点であり、伴走している事業案を役員会に通すために、潰すべきポイントでもある。

 

「ニーズの確からしさ」というのは、簡単な話「それ、売れるの?」というツッコミに対する答えである。

この点を、手触りが感じられるレベルで把握し、それを臨場感のある形で表現し、なおかつ一定の規模と成長性があることを証明しなければならない。

 

「実現性の確からしさ」というのは、「それ、出来るの?」という疑問に対する答えである。

事業提案において机上の空論は許されないし、Buzzワード(AIとかIoTとか)を引っ張り出してきて、それを噛ませれば何かできるはず、という希望的観測ではなく、「ほぼ出来る」というレベルで証明しなければならない。

 

「発展性の確からしさ」というのは、前の二つには劣後するが、「それ、意味あるの

?」という懸念に対する答えである。

殆どの事業提案は、最初から大きな売上が見込める訳ではなく、一旦立ち上げた先の構想や、本業とのシナジー、社会的意義など「その先」を示していかないと、なかなか社内の協力が得られないため、その発展性を説いていかねばならない。

 

新規事業開発においては、常にこの三点、「ニーズの確からしさ」「実現性の確からしさ」「発展性の確からしさ」が問われていると考えている。

もちろん、競合優位性とか、収益性とか、他にも気をつけなければならないことはあるのだが、小生の経験上、まず潰さなければならないのが、この三つであることが多いのだ。

 

まぁ、ご参考ということで。