人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

誰が言ったか?何を言ったか?

先日、ある上場企業の役員のお話をお伺いした際に、ご自身で気をつけていることとして、「誰が言ったかではなく、何を言ったか、を受け止めるようにしている」というお話があり、さすがだなと感心した次第。

もちろん理屈の上では、「何を言ったか?」が問われるべきだが、ほとんどの組織では「誰が言ったか?」でモノが決まる。

 

もちろん、その方が説得力があるからそうなってしまうのであって、それは発話者の信用だったり実績に依存しており、たしかに大体正解である。

そんな中にあって、あえて「何を言ったか?」を聞く姿勢というのは、安易な答えに頼らないという意思の表れであり、風通しの良い職場を作ろうとする意思の表れでもあり、リーダーとして大変素晴らしいと思うのだ。

 

誰が言ったか?という価値基準で動くチームは、是非の判断がすぐ出来る。

何を言ったか?のチーム運営は、全員で「正しさ」を求めないと、言ったことの是非がおぼろげなので、判断に時間がかかる。

 

何を言ったか、という言葉は、あえて非効率を選択する話なのだが、「正しさ」に見合うだけの答えが求められ、それだけ意味のある考え方の筈。

小生の関わる新規事業についても、出来る限り、「何を言ったか?」を追求し行きたいと思う次第。

 

まぁご参考ということで。