人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

新規事業の本当の難しさは「二手目」にある?

クライアントの新規事業と、色々な形で関わっているのだけれども。

我々にお声がかかるくらいなので、クライアントの皆さんは、新規事業には前向きな方たちだ。

 

だとしても、今の企業を取り巻く環境下で、新規事業を「やる」という決断のハードルはそれなりに高い。

「すごく高い」と書きそうになったけど、もっと新規事業に関わる人を増やしたいから、我々のお手伝いでハードルを低くするんだという意気込みも込みで、あえて「それなりに高い」にしておく(苦笑)。

 

しかし、もっと大変だなと感じているのは、「二手目」の決断。

「やる」という決断が「一手目」だとすれば、やりだしてからの、次のアクションにまつわる決断が「二手目」。

 

「一手目」の打ち手や、体制整備がひと段落した後、上手くいっていれば何の問題もないけれど、殆どの新規事業が「想定外」に遭遇する。

「決断」が「重たく」なるのは、「ヒトモノカネ」のリソース投下を決断しなければならないからだが、「想定外」「思っていたのと違ってました…」という時に、さらにリソースを投下するのは、かなり根性がいる。

 

思ったより売れない、という状況で、さらに営業人員を投下してテコ入れを図ったり、新しい営業人員の目から見て改善の糸口を図るなんていうのは、とても大事なのだが、その決断は無茶苦茶大変だと思う。

下手をすれば、損失が拡大するわけだから、最初の一手目より説明責任は問われるはず。

 

さらに、ヒトのリソースを投下するのだとすると、投下する人達への(サルベージプランも含めた)説明責任も発生する。

これを喜んでやる人はなかなか居ないので、結局は言い出しっぺの起案者任せとなり、もう少しリソースを投下していれば勝てたかもしれない事業まで、取り止めになってしまうことも。

 

この辺りを、やはり解決しなければいけないと思っていて、色々考えているのだが、今日のところは一旦問題提起まで。

まぁ、ご参考ということで。