今日みたいな災害が予想される天候の時、各社で早期の帰宅指示とかリモートワーク対応とか、柔軟な対応がされるわけだが、こういうのはトップダウンの会社が得意なのか、ボトムアップの会社が得意なのか、どちらなんだろうかと、いつも考える。
Facebookのタイムラインを眺めていると、帰宅指示に触れていたり、実際に指示出しをしている人達というのは、組織のミドルにあたる立場のようだ。
そういえば、世の中には「ミドルアップダウン」という言葉があるらしい。
https://sp.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/management-tm/middle-up-down-management.html
真ん中が上がったり下がったりして、なんだか大変そうだが、お付き合い頂いている企業を拝見していると、実際にミドルが猛烈に忙しそうである。
これはしかし、なぜなのだろうか。
内部統制とかコンプライアンスとかガバナンスとか、それ自体は素晴らしいことだが、そんな制度によって組織内分業が進んでしまい、ボトムとトップの距離が開いてしまっているからなのか?
ビジネスモデルが完成され過ぎたが故に、ボトムの現場力が落ちてしまっているのか?
トップが「経営」に忙殺され過ぎて、ボトムのいる現場が見られなくなっているのか?
トップの蓄積した経験値と、現場の経験値に差がありすぎて、調整役が必要になってしまうのか、逆に無能なトップがはびこっているので調整役が必要なのか?
あるいはそれらは勘違いで、昔から日本企業のミドルは猛烈忙しいのか?
他にも原因はありそうだし、ここに挙げたことは全て少しづつ影響があるような気もする。
小生が仕事にしている新規事業においては、トップダウンかボトムアップか、という二元論で語られることが多いのだが、ミドルアップダウンのアプローチというのは、実効性を担保するためにも、検討してみても良いのかな、なんて考えてみたり。
ミドルの方から、「これ以上忙しくさせるな!」と怒られそうだけど。
まぁ、ご参考ということで。