人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「世界を変えた10冊の本」 読了

本読んでばっかり。

世界を変えた10冊の本 (文春文庫)

世界を変えた10冊の本 (文春文庫)

 

 

何を隠そう池上彰氏の本は初めてである。

個人的には「こどもニュース」と「選挙特番」のイメージだけれども。

 

本書は女性誌の連載をもとに書き起こされた本で、タイトル通り、世界的にインパクトがあったと池上氏が考える10冊の本に、紹介・要約と平易な解説を加えていく、という内容である。

10冊の本の一発目は「アンネの日記」なのだが、これによってユダヤ人国家としてのイスラエル建国に繋がるという解説がある。

 

続いて、聖書、コーランと、むしろ本の紹介を通じて、世界がどんなロジックで動いているのかを説明してくれている格好である。

マルクスケインズフリードマンあたりが最後は続くので、そういう狙いの連載だったのだろう(対象女性誌はどちらかというとファッション系なので、よく決断したなとも思うが)。

 

小生、法学部出身なので、経済学系の知識はビジネス書を読む程度であり、改めてこういった切り口で解説されると、なるほどなと勉強にはなった。

日々の生活を過ごしていると、「世界の動き」とは無縁な気もするかもしれないが、金融機関にいた影響か、実は国際政治が経済に影響し、それが個々の企業の戦略、サービスにつながっていくと強く思っているし、その「つながり」なしに新規事業も作れない、とも考えている。

 

すぐに新しいアイデアを考えたりすることには繋がらないかもしれないが、物事を深く考えていくためには、大事なことだろう。

こういうのを教養というんだろうなと。

 

まぁ、ご参考ということで。