人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「発想法」 読了

毎度リンク。

 

泣く子も黙る川喜田二郎先生の名著。

今更読みました、はい(だって新規事業創出の支援なんて、数年前までやると思っていなかったので・・・)。

 

よりによって「思考の整理学」と連続で読んでしまったのだが、率直に言って内容がごっちゃになりそうである。

もちろん川喜田先生は、世界的に有名になったKJ法という形が残っているし、外山先生も偉大な実績があり、優劣を議論するものでもないのだが、いずれも数十年前の書籍で、文系学問の著者の手による同様のテーマで、どうにも似てくるのかもしれない。

 

そうなると、感想も似たり寄ったりで、内容に異論はないし、その通りだと思うのだが、結局は実践のインプットをどれだけやるかにかかっているのかな、という風に思う(昨日のエントリも参照されたい)。

事実と意見を整理するとか、組み合わせて図解、著述するとか、当たり前のことが当たり前に書いてあるのだが、本書の古典としての評価を鑑みると、メソッドが広く評価され、「当たり前」になったのだと考えるべきなのかもしれない。

 

蛇足ではあるが、「男性は〜」「女性は〜」「日本人は〜」「アメリカ人は〜」といった、ステロタイプに感じられる表記があり、その点だけは今の時代にはフィットしていない印象を持った。

古い著作にはよくある話だし、近年ボーダレス化、同質化が進んでいるということもあるだろうから、本書の評価を落とすものではないので、ホント蛇足だが。

 

まぁ、ご参考ということで。