まずはリンク。
- 作者: 大前研一,アタッカーズビジネススクール,織山和久,炭谷俊樹,森本晴久,竹内弘高,小川政信,高橋俊介,千賀秀信,平山達大
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: 単行本
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アマゾンでセールだったので、ポチった一冊。
この手の本は出来る限り読むようにしていて、大前研一さんに高橋俊介さんにと、個人的にはアガる著者陣だったものの、発売日が何せ2006年と、ちょっと古いのを心配しながら読んだ。
基本的にはアタッカーズビジネススクールでの、ベンチャー創業講義を書籍の形に落とした内容で、事業コンセプトの定め方、ビジョン、事業計画、人事採用、ファイナンス(資金調達)と、必要なことはあらかた網羅されている。
内容も全く異論は無いし、「リーン」だ「キャズム」だ「スタートアップ」だと言っても、起業の(企業の)ベーシックなところを押さえておかないと、結局スケールするときに本書で示してくれるような壁にぶつかると思うので、本当は全ての起業家が学んでおくべき内容だと思う。
本書の内容を完全に理解するのは難しいだろうが、「あぁ、そういうことなんだな」と知っておいて全く損はないし、ちょっと長い本だが、読み終えるのに何週間もかかるわけではないのだから、簡単なものだろうと思う。
というより、この程度の「勉強」を疎かにするような起業家は、ちょっとどうかなと思う。
「読めばいいだけ」の話を疎かにするような人間は、もっと大変な、現実の起業の局面をしのげるとは到底思えないのだが、昔はそういう起業家が多かったと思う。
ま、最近の起業家の皆さんは、こういう勉強をちゃんとしているような印象があるので、だからこそ今のエコシステムが、前回の「ベンチャーブーム」より長続きしているんだろうな、とも感じている。
それにしても、大前研一さんの凄さである。
序章が、大前研一さんから「起業家予備軍に贈る言葉」になっているのだけれど、そこで提示される未来感が、流石というくらい当たっているのである。
書籍は2006年初版なので、10年以上前なのだが、「あぁそれ実現しましたね」「そうなりましたね」という予想がちらほら出てくるのである。
ちゃんと考えれば、未来は作り出せるということだなと、気を引き締めた次第。
まぁ、ご参考ということで。