人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ビジョンとマネジメント

まずはリンク。

headlines.yahoo.co.jp

 

旬の話題だから、今日記事にする以外ないなと思い、ちょっとコメントしておきたい。

小生、サッカーについては一般教養レベルしか持ち得ていないのだが、上記リンクの記事は、ビジネスの観点からも、大いに首肯させられるところがある。

 

サッカーというのは、ホーム&アウェーの有利不利はあるものの、世界共通のルールでフラットに戦い、わかりやすく結果が出るという意味では、とてもシンプルでフェアな世界だし、ビジネスも同じといえば同じだ。

そういう中で、日本人の(日本の)強みと弱み、選手層の厚みと育成、地域内での競争環境、予算なんかの要因を加味して、どのように戦って行くのか、というビジョンが、本来あってしかるべきだ。

 

目先の勝敗に一喜一憂していては、偉大な成果には繋がらないし、そういうビジョンがあるから、どのような人間にマネジメントを任せるのか、という議論が成立するはずである。

今回の経緯を側で見ていて、非常に後味が悪い感じがするのは、採用の場面でも似たような場面を経験したことがあるからだ。

 

強権的なオーナーが、ビジョンがあるように振舞っているが実際には全く無くて、ブランドのある人材(大手企業出身者、戦略コンサル出身者等)を口説き落とし、現場のマネジメントを丸投げした挙句、短期の成果が出ないからといって退職するように追い込む(争ってまでクビにするまでの根性はない)。

エージェントであれば、誰でも一度は味わったことがあるはずだ。

 

解任された監督に落ち度がなかった訳ではないだろう。

しかし、任命責任というのもある筈だ。

 

任命側の責任は、やはり組織としてのビジョンを示し、そのビジョンにどのように適合していないから解任するのだ、という明快な説明責任でもあると思う。

それすら出来ないのであれば、組織のリーダーの任は担えない筈だ。

 

日本サッカーの組織運営が、より健全な方向に進むことを祈るしかないのだが、最近スポーツ団体は、こんなのばかりで少々呆れることが多い。

転職をお考えの方々におかれては、甘言に弄されて、件の監督のような目に遭わないように祈るばかり。

 

まぁ、ご参考ということで。