人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

若者から安定を求められても

昨日のエントリは小生的にはバズりました(普段の20倍くらい)。

dai19761110.hatenablog.com

 

ご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。

昨日のイベントは、「働き方改革」的なアングルで、副業等々を話題にしていたのだが、オーディエンスの平均年齢は小生が想定していたものより高かった。

 

てっきりこういう話は、若者の方が関心があるのかと思いきや、という感じで、意外であった。

ベテランからすれば、今更転職もしたくないし、かといって会社にいつまでも面倒を見てもらえるか分からないので、副業ってどうなんだろう、という心象だったのだろうか。

 

それとも、今時の若者はきっと副業なんかが当たり前の時代を生きて行くのだから、マネジメント側として理解しておいた方が良いだろう、ということだったのだろうか。

そんなことを、つらつら考えていたのだが、ふと、その若者達のことも気になったりする。

 

若者の安定志向は、最近ますますメディアで取り上げられるようになっている。

年を追うごとに安定志向が高まっているような報道だが、実際のところはよく分からない。

 

社会の不確実性が増せば、相対的に安定志向は高まるだろうから、そんな世相の反映なのかもしれないし、ごく一部の志向なのかもしれないし。

しかし、若者に安定を求められても、企業人の「おじさんおばさん」は困ってしまう。

 

小生は、新規事業のお手伝いなんかをやっているから、余計感じるのだが、昨今の企業人で、今のビジネスモデルがそのまま継続出来るなんて考えている人は、殆どいないと思う。

40代、50代の人達にとってすら、果たして自分が現役の間、この商売は「もつ」のか、極めて懐疑的に捉えているだろう。

 

まして、今の40代、50代は、経済の猛烈なアップダウンを、身を以て味わっているのだし。

そこへ来て、20代の子(思わず「子」と書いてしまう)達から、安定を求められても、「そんなの君達の責任でなんとかしなさいよ」というのが正直な感想だろう。

 

それは無責任なのではなく、結局自分達で腹を括ってビジネスをやり遂げなければ、生き残ることなんか出来ないのだ、という経験則のように思うのだ。

大企業の安定に懐疑的だからこそ、昨日のイベントは、ベテランの参加者が多かったということかもしれない。

 

まぁ、ご参考ということで。