リンクはこちら。
子を持つ親なら、それも乳幼児(未就学児童)を持つ親であれば、一度は読んでおいて損は無いはずである。
教育経済学という、日本では研究する人材が少ない分野の著者による、エビデンスベースドな教育論である。
一度読み、娘を私立小学校に入れようと思ったのだが、無事に志望校への入学を控え、再読した次第。
親として大事なことをメモすると、
・生活習慣を就学前に身につけさせることが重要
・父親は子供の勉強を見るべき
・結果ではなく努力を褒める
・生活習慣は交友関係に影響を受けやすい
・知能は遺伝三分の一、学習環境三分の一、その他三分の一
といったところだろうか。
日本では、研究のベースになる実験の蓄積が少なすぎるため、研究自体も厚みに欠ける印象を受けたが、それは著者の責めに帰する話ではあるまい。
寧ろ少ないデータの中で、有為な知見を導き出し、海外の豊富な事例を紹介した功績の方が、讃えられるべきであろう。
まぁ、ご参考ということで。