人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

新規事業企画者が最も不幸になるパターン

新規事業を企画する人が、不遇な思いをする場面というのに、職業上必然とはいえ、残念ながら何度か遭遇したことがある。

一生懸命考え、検証してきたアイデアが、会社に否決されるというのは、とても不幸である。

 

しかし、もっと不幸なことがある。

自分のアイデアを、ただ偉いだけ、ただ管掌部門であるだけの人達に、修正されることである。

 

それで面白くなるならまだしも、ますます面白くないアイデアにされた挙句、結局企画した人がダメ出しされるという、更に不幸なパターンもある。

更に更に、その面白くないアイデアを起案者として押し付けられ、実行責任を負わされるというのが、最悪だと思う。

 

やりたくないことを押し付けられ、逃げることも許されず、結果責任を問われ、挙句「本気度が足らない」「人選ミス」などと言われては、会社を辞めたくもなるし、事実そういう人も存在する。

もちろん、会社の新規事業だから、フリーハンドで自分のやりたいことをやらせてくれるわけではない。

 

かといって、プロでもない外野の意見に右往左往して、やりたいことを見失ってしまうと、目も当てられない展開になりかねない。

わざわざ、リスクを取ってチャレンジしているのだから、楽しくなければ取り組む意味もない。

 

「仰る通りですね」と外野の意見を聞きながら、わからないように自分のやりたいことをしっかり潜り込ませておく、それくらいのしたたかさは、是非皆さんに持ってもらいたいと思う。

それがなければ結局、筋の良い事業案であっても、パワーが出ないからドライブしないし。

 

小生、「社会課題の解決を通じて個人の自己実現を支援する」というミッションを置いているが、それは新規事業の企画者に、不幸な思いをして欲しくないからでもあるのだ。

自分のために、したたかに参りましょう。

 

まぁ、ご参考ということで。