人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

強みは時に弱みにもなる

強みをさらに高めていくことは大事である。

戦略の基本であり、全てかもしれない。

 

その上で、では弱みが何なのか、その点を理解しておくことは、同じくらい大事だと思う。

弱みを克服することまでは絶対に必要ではない。

 

そんなことまでやりだしてしまうと、強みが疎かになってしまうので、まずは理解だけでいい。

何でそんなことを言うのか?

 

これまで色んな企業や人と出会ってきたが、強みや弱みの理解が中途半端で、足を取られたとでも言うべき事例をボチボチ見てきたから。

例えばであるが、営業が強い会社は、商品が弱いことが多い。

 

商品力がイマイチでも、営業が何とか売り切ってしまうから、何とかなってしまう。

そうなると、商品力を高める機会がなかなか生まれなかったりする。

 

もっとも考えられる打ち手は、商品力を上げることだが、得意ではないことを何とかするのは、結構難しいし、もし上手くいっても、強みの営業力を維持させるのはまた別のロジックが必要になる。

なので、先ずは「ウチは商品力が弱い」と認識することがスタートライン。

 

じっくり検討した上で、商品力を高める努力をするもよし、営業力を維持しつつ商品力を上げる試行錯誤をするもよし、あくまで営業力で勝負するもよし、である。

しかし、前の二つについては、「別の会社になる」といっても良い程の努力だろう。

 

商品が強くて営業が弱い会社というのもあるが、同じことだ。

強みはその光とともに、影となる弱みをあぶり出す。

 

影を無視すれば、もちろん致命的な失敗をしてしまうが、影を消そうとすれば、光もまた失われてしまう。

強みと弱み、それぞれを理解し、何をどのように伸ばしていくのか、それを上手く取り組んでいくことが大事だと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。