人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「六つの帽子思考法」読了

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6つの帽子思考法 ――視点を変えると会議も変わる (フェニックスシリーズ) https://www.amazon.co.jp/dp/4775941496/ref=cm_sw_r_cp_api_0mzzAbAQD9RP4

 

議論を深めるにあたり、「六つの帽子」に例えられる切り口で、議論を進めましょうという大意。

ある研修の場面で紹介され、実際の議論で活用し、有効性を案じたので、原著にあたったという経緯である。

 

何が有効だと感じたかというと、全体で討議する場面で、この方法だと普段発言しない参加者からも意見が引き出せたこと。

「とりあえず意見を言え」と言われても、積極的に発言できるのは、そういうのが得意な人達だけで、殆どの人は何を発言して良いかもよくわからないもの。

 

それでは、「集合知」などと述べたところで現実は程遠いものである。

「帽子」というのは、その切り口で議論を徹底するために、全員でその色の帽子をかぶっていることにするという運用を行なっているからなのだが、切り口を提示するからこそ、人間考えられるものである。

 

提示されている切り口というのは、ざっくりまとめると、「主観と客観」「肯定的と否定的」「創造性と現実性」とでもいうような、三つの対立軸ともいえよう。

現実性(青い帽子と表記される)は、議論の進め方も含めたファシリテーション的な切り口なので、ちょっと違うのだが、あくまで「ざっくり」ということでご容赦いただきたい。

 

細かい考え方、運用については、ご興味のある向きは実際にご一読を。

訳書の割には割とライトに読めるし、大人として普遍的なスキル、考え方とも感じた次第。

 

まぁ、ご参考ということで。