人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

社会の垣根を低くする

ふわっとした話をする。

「こうありたいなぁ」という類の話だ。

 

今日、色々な人と新規事業の議論をしていて、個人的に感じたことである。

例として述べるのだが、ペット関連の事業を議論していた時の話。

 

イデアが二つあって、一つはペットオーナーのニーズにとことん寄り添って深くしていくもの。

もう一つは、新たな価値を追求することで、今ペットオーナーではない人達に、ペットオーナーになって貰おうというもの。

 

事業のアプローチとしてどちらが正しいかは、あくまで総合判断なのだが、どちらの難易度が高いかといえば、多分後者だろうと思う。

多分理由があってペットオーナーではない人達を、なんらかの方法で「変えよう」とするのだから、とても難しい(行動変容を強いるビジネスは大体難易度が高い)。

 

しかし、議論していて感じたのだが、前者のビジネスは、突き詰めていくと、ペットオーナーとそうではない人達との間の垣根が、どんどん高くなってしまうような気がしたのだ。

動物が苦手な方が一定ボリュームで存在する中で、ペットオーナーに特化したサービスは、アプローチとしては正しいものの、セグメント化されたターゲットを、ますますその垣根の中に閉じ込めてしまうような予感があった。

 

一方の後者は、ペットオーナーではない人達にそうなって貰おうということだから、逆に垣根を低くするチャレンジ。

安直な感想なのだが、社会の垣根が無くなっていく方が、社会を良くするビジネスだと思うのだ。

 

分断を感じる時代感が背景にあって、そんなことを考えてしまうのかもしれないけれど、小生個人の価値観の底流には、そんな思考・志向があるのかなぁと気付かされた次第。

ご理解いただければこれ幸い。

 

まぁ、ご参考ということで。