いうまでもなく、孫子の名言。
一応解説のリンクを貼っておく。
http://kotowaza-allguide.com/ka/karewoshiri.html
孫子は割と戦争でどうするかという話より、戦争になる前からどうしておくべきか、という内容が殆どだったと記憶しているが、ともあれ、ビジネスにも普遍的に通用する内容なので、一読を進めたい(とはいえ、若い子が読むと安直な経営批判につながりやすい気はする)。
ビジネスにも、と申し上げたが、特にこの「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉は、新規事業を考える方々にこそ、じっくり噛み締めていただきたいと思っている。
新規事業を構築する際には、割とアイデア、思い優先で議論を深めてしまい、顧客不在、競合不在のままドツボにはまることは多い。
新規事業なんだから競合は存在しないと言い張る向きもあるが、顧客目線では、必ず競合というのは存在する。
まずもって「誰を倒すのか?」という、「彼を知る」ことはきわめて重要である。
もう一つ、「己を知る」というのも言わずもがな重要である。
我々はどのような能力を持っていて、ふつうに攻めて「彼」を倒すことが出来るのか?
そもそも今の顧客は、我々の何処を、何を評価してくれているのか?
これがわかっていないまま、新規事業にチャレンジしようとする企業は案外多い。
きょうび、幾らでも選択肢がある中で、わざわざ自社を選んでくれる顧客が居る。
その顧客は何故選んでくれたのか?
そこにこそ、自社の強みのヒントがある。
全くの飛び地の事業も悪くないが、自社の強みを生かしてこその新規事業だし、自社の強みを理解することは、本業にとっても大いに意味がある筈だ。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
まぁ、ご参考ということで。