企業が新規事業に対するスタンスが変わったなと、最近本当に実感する。
真剣度が上がったのはきっとお察しがつくと思うが、いったい「どう上がった」のか?
かつては、新規事業の比較対象は既存事業だったと思う。
今あるビジネスと比べて、儲かるのか、成長性が高いのか、新しいのか。
それを超えられなけば、敢えて取り組む意味はない。
そんな感じだったような気がする。
しかし最近のクライアントの危機感は、かつて比較対象だった既存事業も、もはや先が無いという認識の中、相対的に優位かというより、「本当に自社の未来の屋台骨になりうるか」という絶対値で見るところまで来ているように感じる。
それだけ真剣に取り組むのは、とても素晴らしいと思う。
一方で、徒らにハードルを上げてしまうと、チャレンジそのものが難しくなるというデメリットもありうる。
その辺りの力加減が難しく、正解の無い領域でもあるが、「本物は百に一つという覚悟で、一だけを求めるのではなく、実際に百のチャレンジを行う」というのが正しいように思う。
その意気込みであれば、経験上は百に行かずとも、「一」に出会うのである。
転職活動もそう、ヘッドハンティングもそう、ベンチャー投資もそう。
「一を求めれば出会えず、百求めれば百に至らず出会える」そんな心意気で、「未来の屋台骨」を作りたいものである。
まぁ、ご参考ということで。