人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

自分の役割に名前を付ける

たまたま同僚と、肩書について雑談をしていて。

最近の小生の周りでは、「ビジネスデザイナー」とか、「クリエイティブディレクター」とか、「プロデューサー」などの肩書を目にするようになった(

もちろん昔から「コンサルタント」も見る)。

 

カタカナが多いとか、そんなことはどうでも良いのだが、肩書って基本的には組織から「あてがわれる」ものではあるものの、自分の役割をどう定義するか、という問題でもあると思う。

実態の反映としてどうか、という観点もあるし、多少は「こうありたい」という理想が描かれたものであっても良いだろう。

 

いずれにしても、役割が定義されたものとしての肩書というのは、思いのほか意味合いが大きい。

「肩書が人を支配する」ほど強力とは言わないが、ある種のアイデンティティの反映ではあると思うので、自らに指針と自信をもたらすものだろうし、そういう肩書を名乗るのが良いのではないだろうか。

 

ちなみに小生の仕事上の肩書は、「インキュベーションコンサルタント」であるが、正直実態と乖離しているような気がしなくもない(笑)。

インキュベーターというのは、卵の孵化器なのだが、そんなに暖かく(温めて?)見守る感じでもなく、むしろクライアントよりドタバタしている(苦笑)。

 

コンサルタントというほど、素晴らしい見識があるとも思わない。

気の利いたアドバイスだけでお金をいただける自信も、残念ながら無い。

 

一番近い役割で言うと、マラソンの「ペースメーカー」なんじゃないかと感じている。

クライアントがレースで勝てるよう、早過ぎず遅過ぎずの一定ペースで走り、時にコースをガイドし、時に風除けになりつつ、最後は30キロ地点で離脱し、行方を見守る。

 

ま、ピッタリだとは思いつつ、名刺に肩書として書いたら、「何ですか、これ?」って絶対言われると思うけど…。

いずれにせよ、肩書は自らに指針を与えてくれるので、よく考えて名前は付けたいものである。

 

まぁ、ご参考ということで。