人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

今ある武器で戦え

今時の素敵な学生さんに、キャリアについて偉そうに語ってしまった。

おじさん臭くて(おじさんだけど)少々反省である。

 

一応、本人の為にと思って真剣に語ったけど、鬱陶しいおじさんは大抵、相手の為に一生懸命だったりする。

それはともかく。

 

学生さんは、「就職活動の時期なんだけれど、自分にはまだ足らないところが沢山あって、横並びで就職活動をするよりも、何か自分の力になることをするべきなんじゃないか」と言う。

おじさんは、「それは違うと思う」と言う。

 

「自分の足りないところを埋めていたら、一生かかっても終わらない。所詮人間は不完全なものだし、完全を目指しても、戦いの機会はこちらの都合を考えてくれない。常に武器を磨いておくことは大事だが、戦うべき時は、今ある武器で戦うしかない。戦うべき時を先送りして、手許の武器を増やしても、なんの解決にもならない。武器のコレクターになるな。本当に優秀な奴は、敷かれたレールの上でも、突然のタイミングでも自分の色を出すんだぞ。」

別に今の就職活動の在り方が素晴らしいとは思っていない。

 

だが、安直に「自分探し」に走るのも違うと思う。

大卒の就職活動(及びその後の会社員キャリア)というのは、大抵の人にとって、特にはっきりやりたいことが決まっていない人にとって、もっとも「ローリスク、ハイリターン」なはず。

 

そこを理解できず、あれこれ言って逃げるのは、既に勝負勘がよろしくない。

もちろん、本当にやりたいことがある人は、それに邁進すれば良いのだから、就職活動なんてしなくて良い。

 

若いうちはリカバリーが効くのだから、どんどん戦えば良いのである。

それで死ぬようなことはないのだし。

 

おじさんに説教された若者に幸多からんことを。

まぁ、ご参考ということで。