人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

一隅を照らす

「一隅を照らす」という言葉をご存知だろうか?

天台宗が起源だそうだけれども、まぁ、「持ち場持ち場でベストを尽くせ」というのが、ものすごくざっくりした意味だと理解している。

 

一応関連のリンクも貼っておく。

http://ichigu.net/

 

大きな事業を仕掛けようとしている経営者なんかは、偉業を達成したのに、プライベートはボロボロ、なんていう事例も時々あったりして、「一隅を照らす」という言葉の意味をつくづく考えさせられる。

「半径50センチ」のこともままならないのに、偉大な事業とは笑わせるな、という人達もいるけれど、単純にその通りとも思わない。

 

細かいことがどうしても上手くないという人もいるし、偉大な事業へのチャレンジは、それはそれとして賞賛されて良いと思う部分があるから。

ただ、独りよがりになってしまうのは、偉大なチャレンジだったとしても、ちょっといただけない。

 

事業というのは、究極、仲間を増やすことだとも言えるからだ。

一緒に立ち上げら仲間、支援してくれるパートナー、最終的には買ってくれるお客さん、みんな「仲間」だ。

 

だから、身近な仲間一人作れなければ、「何が事業か?」というのは問われてしまうと思う。

たった一人でも、その事業に希望を見出し、喜びを感じる仲間を増やすことが、「一隅を照らす」と言えるとするのなら、まさに天台宗で説こうとしていることは、こういうことなのかもしれないけれど。

 

転職にしたって、配偶者一人仲間にできない転職活動は、上手くいかないだろうしね。

まぁ、ご参考ということで。