人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

わからない事をわからないままに進められるか

今日はこの記事をシェアしておきたい。

http://diamond.jp/articles/-/150300?page=3

 

企業での新規事業、イノベーション推進にあたり、「賢い人たち」が、わかるように説明を求め、結局それがイノベーションを阻害する、という話である。

新しい取り組みを検討するにあたり、それそのものを、どれだけの人が理解できるかという論点でもある。

 

記事の大意としても、わからないことも謙虚に受け入れよう、ということになっているし、それはその通りだと思う。

ある意味、年代や視点が違う相手を受け入れるという、ダイバーシティの議論と同じだと考えているので。

 

ただ、じゃあ新しいアイデアや事業提案が、みなチャレンジするに値するかというと、それは全然そんな事はないと感じている。

「ウチの経営陣は見る目がない!」と仰る方のアイデアをお聞きする機会もあるのだが、正直「そら通らないと思います」という内容だったりする。

 

「会社がやるかやらないか」という議論以前に、極めて陳腐なのだ。

ともすれば、ただ新しいこと、自分のやりたいこと、に意識が寄り過ぎて、アイデアとして雑なものは意外と多い。

 

それを踏まえて、まじめに検討する、チャレンジすべき筋を考えてみると、

•世代間のギャップがあるもの

•不可逆な変化をもたらす可能性があるもの

あたりではないかと思う。

 

前者で言えば、親世代、子世代の趣向はわからないが、チャレンジする価値はある。

後者で言えば、安くなったものは高くは戻らないし、(議論は分かれるが)オンラインになったものはオフラインには戻らないし、モバイルになったものは多分デスクトップには戻らないので、そういう変化にはチャレンジしておくべき。

 

色々私案を述べたりしてみたが、申し上げたかったのは、みんなが理解できたらそりゃイノベーションではないけれど、目新しければ何でもいいわけではないよね、ということ。

自戒を込めて、ちゃんと考えていきたい。

 

まぁ、ご参考ということで。