人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人生の厄介な問いから逃れることはできない

殆どの人が、日々の生活を、「夢」とか、「ビジョン」とか、「ミッション」とか、「目標」とか、意識をすることなく送っていく。

それ自体は悪いことではない。

 

考える必要がないから考えないのである。

しかし、ある日突然、それらの問いに向き合わざるを得ない時が来る。

 

キャリアの転機、転職とか転勤、昇進や降格。

プライベートでも、結婚や出産、育児や介護。

 

そんな時、大抵は悩ましい時だが、「自分は何者で、何を目指すのか?」「何を良しとし、何を悪しとするのか?」ということを、否応無く問われる。

そしてこれらの問いの答えは、何処にも正解がないし、ある程度の答えを見出すのに、それなりの時間がかかる。

 

転機は突然訪れるので、いざその瞬間に遭遇すると、呆然と立ちすくみ、酷い時は考える時間が足りずに、間違った判断を下してしまうことだってある。

それを避けるためには、結局のところ、普段から自分に問い続けるしかない。

 

といっても、ひたすら自問自答をするのも変だし、それで答えが出るとも思っていない。

どちらかというと、多様な価値観、他人のビジョン、ミッションに触れ続けながら、都度「この人はこうだが、自分だったらどう考えるか?」といった、相対比較の中から見出していくのが良いと思う。

 

もちろん、天啓のようにビジョン、ミッションを持っている人は、それで構わない。

でも、それがない人は、多様性の中から自分のアイデンティティを見出すのが正解ではないか。

 

問いの答えを得るのは、早ければ早いほど、残りの人生が楽しくなると思うので。

まぁ、ご参考ということで。