人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

伝える、伝わる

面接をある意味プレゼンの場だとすれば、新規事業の支援も、転職の支援も、「誰に対してどうプレゼンするか」を一緒に考えるという意味では、同じだと思っている。

そんな中で、一番大事にしているのは、エレベーターピッチでどう伝えるか。

 

エレベーターピッチというのは、30秒目安で、次のステップに進めるだけの説明と要求、できれば合意形成までをやりきる、というスタイル。

これが十分に磨き込まれた上で、エレベーターピッチを補強する説明を、プレゼンの「尺」に合わせて付け足していく。

 

ではなぜエレベーターピッチなのか?

元々は、突然のチャンスに備えて練習しておく、という意味合いだったと思う。

 

もちろんそれもあるのだが、新規事業のアイデアや面接時の情報というのは、その場で完結することはなく、その後も人の口を通じて伝達されていき、その伝達可能なフォーマットが、30秒のエレベーターピッチだからだと考えている。

 

新規事業であれば「あの事業どんなのだった?」、面接であれば「あの人どんな人だった?」という質問に対して、伝えた相手が何と答えるか、である。

その時に、こちらが考えたエレベーターピッチ通りであれば、まずはOK。

 

「って言ってたけど、私はそう思わなかった」だったら、それは伝え方と中身にギャップがあるということなので、エレベーターピッチの中身を設計しなければならない。

「色々喋ってたけど、どうもよくわからなかった」は最悪。

 

いずれにしても、伝えたことを、聞いた相手が、代わりに説明できる状態になってはじめて、伝わったということが出来る。

そこまでをいかに設計するか。

 

コミュニケーションとは、本当に難しいものである。

自戒を込めて。

 

まぁ、ご参考ということで。