特許、知財の世界は奥が深くて、小生も聞きかじり程度の知識しかない。
新規事業の世界にいると、新しい事業とセットで特許を取りに行くのかと思われがちだが、実際は意外とそうでもない。
特許を取るということは、中身をオープンにするということ。
そうなると権利侵害されない形で真似をされるリスクも高まるし、真似してきた相手を訴えるためには、それを立証しなければならなくなる。
また、そうやって大事に守った権利だったとしても、あっという間に陳腐化するリスクとは無縁ではない。
そうなると、もはやオープンにしてしまい、先行したのは我々であると宣言するのがまぁ、公知化という話。
知財的にどんな意味があるのかというのは、ご専門に譲るとして(例https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6175988.html)、マーケティング、ブランディング的には、秘密主義ではなく「我々が考えたんですよ」というメッセージを打ち出して行くことは、ライセンスのフィーで稼ぐより、ずっと大事なことではないかと思う。
パイオニア、イノベーターとしてのブランド価値は、展開する商品全般にとってインパクトがある取り組みではないだろうか。
本ブログもそうだが、小生は仕事を通じて得た学びや気付きは、クライアントとの機密保持やプライバシーに抵触しない限り、ガンガンオープンにして共有して行くスタンスだ。
こんなご時世、ノウハウを隠し持っていたって、すぐに誰かがオープンにしてしまう。
他人にオープンにされるくらいだったら、どんどんお伝えしていき、聞いた方々が「誰に教わったのか?」と聞かれた時に、小生の名前を出していただければ、これ以上ないマーケティング、ブランディングの打ち手だろう。
昔では考えられないかもしれないが、今はそういう時代だし、それによって個人に光が当たる時代なのだとも思っている。
まぁ、ご参考ということで。