人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

最後は本音がモノを言う

ビジネスの交渉でも、転職でもそうだけれど、本音はとりあえず奥にしまっておいて、タテマエからやり取りがスタートすることは多い。

いずれも「握手」をするタイミングでは、お互い本音をさらけ出しておかないと、あとあと不幸になるのは誰が見ても明らかなのだが、入り口で本音を隠して始まると、最後まで本音を隠したまま、いかに自分に有利に交渉を進めるかということが目的化してしまい、着地点が見えなくなるパターンはよくある。

 

そうなると、交渉の当事者双方がモヤモヤしたまま、形の上では進展しているものの、決断に踏み切れない状態が続いてしまう。

そうなると、まとまるものもまとまらない。

 

交渉を重ねている以上、双方前向きなのだから、モヤモヤが募ってきたタイミングで(大抵交渉がブレイクする直前になってしまうが)包み隠さず本音を明らかにしてしまうべきだと思っている。

隠し続けてしまうと、いざ本音を明かした時に、「そんなことを考えていたのか!」と不興を買うことを恐れる人は多いが、小生の経験上は、「あぁ、打ち明けてくれてありがとう。おかげでこちらもスッキリした。実はこちらもこう考えていて…」という風になり、最終的に握手出来ることが多い。

 

むしろ、早い段階で本音をハッキリ言った方が、交渉の主導権を握れるし、大抵の交渉上手と言われる人は、裏表のない人のような気がする。

まぁ、ご参考ということで。