人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

採用のあり方は変わるか?

Wantedlyさん上場おめでとうございます。

http://thebridge.jp/2017/08/wantedly-to-ipo

 

当サービスが世に出てからオープンな転職活動をしていないため、ユーザーとしての利用経験はないのだが、ソーシャルの時代に適合しつつ、いつの時代も発生するミスマッチを避ける仕組みとして、コンセプトはとても納得ができるものである。

思えばここ5年くらいで、ソーシャルをはじめ、リファーラルとか、ダイレクトリクルーティングとか、AIとか、カタカナ満載の新しい採用キーワードが大発生している。

 

新しいキーワードには、本当に新しいものもあれば、これまでも存在していて言い方が変わっただけのものあるが、それだけ世の中にとって、採用が大きなイシューになっているということ。

たぶん、ソーシャルリクルーティングなどの本当に新しい概念は、ログやネットワークをベースにしたマッチングなど、新しいあり方をもたらしていくのだろう。

 

一方で、転職のハードルが下がっていたり、気軽に企業と会えたりするというのは、需給関係によるところが大きいので、ひょっとしたら状況は変わるかもしれない、などと感じている。

もう一つ、全然違う切り口なのだが、大きく変わる(変わった)のは、ベンチャーの採用だと思う。

 

今のベンチャーは、どちらかというとスタートアップという方が正しくて、株式での資金調達を大きく計りながら、早期の黒字化よりはサービスの拡大に突っ込んでいくことが多い。

少ない人数でまだ世にないインパクトを作りに行くので、中途でキーマンを採用するというのは、結構変な話になりやすい様な気がする。

 

世にないものを作っているのだから、物作りの部分で経験者というのも違和感があるし、営業でキーマンを採用するといっても、営業にパワーがかかる様ではスタートアップのアプローチとして間違っている様な気がする。

そもそも短期決戦で取り組んでいるのに、媒体やエージェントを使ってキーマンを採用しているようでは、採用・定着・活躍までに時間がかかりすぎて、間に合わないのではないか。

 

モデルが確立して、リソースを投下するフェーズになると、大量採用の場面も出てくるが、そうなってくると、例え「幹部(候補)募集」といっても、「釣り」とまでは言わないが、二線目・三線目となるのが実態ではないだろうか。

昔の「ベンチャー幹部」採用もそういった要素が無いわけではなかったが、最近の「スタートアップ」は、その辺りが変わってきているのではないかなぁと、外野にいながら感じている。

 

まぁ、ご参考ということで。