新規事業というのは、不確実性へのチャレンジである。
当たり前だが、「やったことがない」から新規事業と言える。
昨今、お陰様でお仕事の引き合いが、市場空前に多くなっている。
ほぼ全ての日本の会社が、本業の劣化待った無し、だからだと思う。
こちらも最善を尽くして取り組むが、「やったことがない」ことの成功確率を高めるのは、自ずと限界がある。
せいぜい、「ギャンブル」を五分五分に引き上げるくらいだろう。
いや、五分五分というのも、言い過ぎかもしれない。
プロを名乗る以上、六対四くらいまでは最低限の目標としたいが、それはオーバートークというもの。
五分五分とは随分不確実な、と言われる向きはあるかもしれない。
しかし、それでもチャレンジするべきだと思う。
尊敬してやまない先達の言葉を借りれば、「新規事業は、成功は約束できないが、成長は約束できる」から。
仮に新規事業が成功しなかったとしても、それを通じて成長した人間が、組織の至る所に存在する、そのこと自体が企業の競争優位だと思わないだろうか?
真に新規事業が求められるこの時勢だからこそ、改めてその意義を問いたい。
頑張っても五分五分にしかならないのであれば、あえてチャレンジし、その経験を組織の力として取り込んでいく、「十年の計」に向き合うべきではないか。
すでに日本の組織は劣化が始まっている。
まだ投資できる余力がある今が、最後のチャンスだ。
目先の「儲かる、儲からない」ではなく、真の競争優位を築くべく、とことんチャレンジをしよう。
微力ながら、全身全霊を持ってお応えする所存である。
まぁ、ご参考ということで。