人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ホンモノの経営者に会う

前置きをしておくが、小生ごときが経営者の優劣を語るのは、大変に僭越な物言いであり、あくまでも社会人人生の中での「感想」ということでご容赦いただきたい。

営業の、それも比較的アグレッシブな(笑)タイプの営業の仕事が長かったので、基本的に可能な限り組織の偉い人に会うように心がけてきた。

 

もちろんいろんな人がいるのだが、この人は本当に凄いなと思う経営者というのは、全社目線、業界目線、社会目線などの世界観と、未来を探る時代観を持ちながらも、実務の各論が出来る人であることが多い。

大所高所の議論もできるし、イチ担当者としても誰にも負けない、というタイプの人だ。

 

「日本一の草履取りになれば、誰も草履取りにしておかない」というのは小林一三の言葉であるが、「そりゃそこまでできるなら、経営をお任せしたほうがいいですよねぇ」という印象だ。

そうなると部下は大変で、普通に議論したら勝てない。

 

担当者としても強い上に、視座が高いので、机上の空論では瞬殺されてしまう。

そういう、ホンモノの経営者がいる会社で、自分の意見を通そうとするのなら、それはもう誰よりもその案件に詳しくなるか、会社の外のお客様が今まさにどんなことを考えているのか等、経営から少し遠い「現場」のリアリティで戦うしかないのである。

 

なので小生は、偉い人と会話をするときには、経営者の立場も慮りつつ、現場・前線では何が起きているのかを、生々しく伝えるように工夫している。

まぁ、ご参考ということで。