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人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

上手に「下駄を預ける」

「下駄を預ける」という慣用句は、一任する、悪くすると丸投げする、というニュアンスがあるように思うが、ビジネスのコミュニケーションにおいて、特に上位者(上司、面接官、クライアント)との会話において、上手に行うことが大事ではないかと考えている。

「上手に」というのは、判断における検討プロセスは預けずに、自身が当事者として深く検討し、その良い点悪い点も整理した上で、結論をはっきり伝え、最終的に「やるかやらないか」「右か左か」の判断を、相手に委ねるというやり方である。

 

あくまで、その案件のプロとしての自分の結論は、理由を明示して示す。

その結論を受け入れるか、否定するか、第三の道を見い出すかを、相手に委ねるということだ。

 

自分の結論をハッキリ伝えることは、一見勇気がいるが、決してそんなことはない。

実は上位者が求めているのは大抵担当者の意見であるし、担当者の立場と検討プロセスをしっかり説明した上での結論であれば、たとえ受け入れられなかったとしても、視点や考え方の相違によるものでしかないので、その程度の多様性が受け入れられない相手とは付き合わない方が健全だ。

 

むしろ、小生が見ていて失敗するパターンというのは、結論を曖昧にしたり、相手の意向を探りながらコミュニケーションを取るような場合だ。

前者はもちろん、「だからどっちなんだ!?」というお怒りを買う。

 

後者は一見、うまく事を進めようとしているようで、却って混乱をきたしやすい。

説明を受ける相手は、判断がつかないから意見を求めているのであって、そこで腹の探り合いのようなことが始まると、「そんなんこっちもわからんわ!」みたいな展開になり、結論が出なかったり、怒られたり、悪くすると間違った判断に繋がってしまったりする。

 

ということで、結論はハッキリ申し上げた上で、最終的な判断は、相手に「下駄を預ける」。

とはいえ、プロとしての確信を持った意見が述べられるようにちゃんと仕事をするということと、変な炎上をしないように「立場」と「検討プロセス」を明確にする、というのが、とても大事なポイントではあるのだが。

 

まぁ、ご参考ということで。