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人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

上司の指示を聞く、その前に

海外駐在員の方から聞いたことがあるのだが、日本人駐在員に雇われていた家政婦は、別の国の駐在員のところに行くと嫌われるそうである(なのでそもそも雇われないらしい)。

というのは、日本人駐在員(とその奥様)が、家政婦を「使う」ことを遠慮してしまうので、そういう環境に慣れた家政婦は働かなくなってしまうそうだ。

 

日本人は戦後の人手不足の中で組織が作られていった背景もあり、ボトムアップ・ミドルダウンと言われる風土であることが多く、下の人間が上や組織全体の意向を「忖度」し、自律的に考えて動いていくことが優秀とされる。

それはそれで素晴らしい美徳ではあるのだが、反面で人を「使う」のが下手な上司を量産しやすいのだと思う。

 

そうなると上司の仕事は、自律的に働く部下を育成することと、部下のモチベーションを高めることがメインミッションになり、本来「駒」としての役割もある部下を、上手く使いこなせなかったり、判断業務ができなくなったりしかねない。

人を「使う」というのは結構難しくて、何を何時までにどのレベルで、というのを都度都度指示しなければならないし、部下の業務量が見えていなければ、別のところに皺寄せが起こるので、優先順位も付けられなければならない。

 

皆さんは、上司からの毎度の業務命令で、必要でもない資料を作らされたり、見当違いのミッションに振り回されたりしていないだろうか?

殆どの場合、上司の「使う」能力がビミョーだからだが、上司を無能だと嘆いていても事は解決しない。

 

小生の経験上、検討外れな指示が来る場合というのは、上司自身が現場の細部や、逆に全体像が見えていない故に、何でもかんでも余計なタスクを投げてくるのだと考えている。

そういう、「見えていない」人に、いちいち付き合っていたら、本業がおろそかになってしまうので、真面目にタスクをこなさない方がいいと思う。

 

そういうタスクが振ってくる背景というのは、「見えていない」ということが原因なので、10個のタスクがあったら10個全部こなそうとするのではなく、今現場に何が起こっているのか、全体としてどういう行動をするのが正しいのか、というポイントが見えるように、順番と中身を整えてタスクを返していくのである。

そこいらで、「まだ6つ7つ残ってるんですけど、前向きな業務とのバランス考えるとちょっと微妙なので、そっちに戻ってもいいですかね?」という相談をすると、大体は「わかったわかった」で終わる。

 

上司は「見えていない」不安が解消してハッピーだし、こっちは余計な仕事をせずに済んでハッピー、前向きな業務に取り組めるから組織としてもハッピー、そういう循環を図っていきたいものである。

まぁ、ご参考ということで。