では、転職エージェントに、どのような「投げかけ」を行うのか?
前回の「相応しい転職者」像で考えると、 「この先ちょっとどうしたらいいのかなぁ」というところが、一番聞きたいところだろう。
もちろんそんな相談はケースバイケースだし、エージェントも答えを持っているとは限らないし、自分の人生なのだから、自分で決めるべき、というのが大前提なのだが。
しかしそこは相談のテクニックがあって、論点を整理して相談するのが良いと思う。
エージェントに相談できるのは、
・今の市場動向
・類似キャリアの年収水準
・類似キャリアの「よくあるキャリア展開」
・「転職べからず集」的な知識
あたりで、
逆に、エージェントに相談してもしょうがないのは、
・自分はどうしたいのか、という指向性
・何を善とし、何を悪とするのか、という価値観
・キャリアの問題と関係ない人生相談(意外と居る)
であろう。
大抵のエージェントは、人の役に立ちたいと思っているし、転職という人生の特殊な状況に寄り添うプロなので、経験豊富で殆どの相談に付き合ってくれると思うが、そこはそれ、節度を持った方が、お互いのためだろう。
その限りで、ご自身の望む限り、広めに相談して見て良いのだと思っている。
シリーズが長くなってしまったが、「双方代理」という論点についてだけ、コメントしておきたい。
続きます。