もう一つ、「マッチングビジネスとビジネス」が成立する要件として、情報収集のコスト、というのがあると思う。
目の前のものを取り敢えず買っても、そう大きな問題にならないのであれば、深く検討はしないが、「取引のインパクト」が大きい場合、出来る限り意思決定のために比較検討をするための情報を収集したい。
その際、売り手と買い手がそれぞれ単独で情報収集するより、「広く」「深く」「手間なく」取得することができれば(単独で情報収集するとコストがかさむのであれば)、介在者が存在する意義がある。
ここはエージェントビジネスの存在意義にも関わると思うのだが、「広く」だけであれば、インターネットでどうとでも取得出来る。
大事なのは、「深く」と「手間なく」だ。
「手間なく」は、本人が求めている情報を複雑な手順なしに、と考えるなら、いずれ人工知能などのテクノロジーで可能になる話かもしれない。
「深く」というのは、インサイドの情報という意味もあるし、検索軸で切りにくい感性領域の情報が大事な場合は、様々な角度での情報収集をしなければならないため、介在者が活躍する余地がある。
まだまだ続きます。