人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職エージェントも含めたマッチングビジネスと、自分のキャリアを何処まで第三者に預けるか、という話 その2

さて、「マッチングビジネス」が成立する要件である。

先ず話の整理として、介在者が存在しない取引を認識した上で、介在者が存在できる要件を探りたい。

 

田舎道を歩いていて、畑に美味しそうなキャベツが出荷を待っているのを目にした。

そこにいた生産者に話をしたら、百円で良いと言われたので、その場で買うことにした。

 

これが、介在者が存在しない、直接取引のビジネスである。

そして、介在者が存在するビジネスとして、不動産取引を考えてみる。

 

結婚することになったので、手の届く金額の中古マンションが良いかなと思って、近所の不動産屋に入った。

不動産屋にあれこれ物件を見せてもらい、ある物件を買うことに決めた。

 

表記を揃えると、こんな感じだろう。

ここで、介在者が存在しないビジネスの特徴としてありそうなのが、

・金額が大きくない

・取引の意思決定のプロセスが単純

・(「プロセスが単純」ということの背景でもあるが)取引に失敗した時の損失が限定的

というのが考えられる。

 

一つの表現にまとめてしまうと、「取引のインパクト」が大きいかどうか、とも言えると思う。

インパクトというのは、コストだったりリスクだったりが、当事者にとって大きいということだ。

 

つまり、「マッチングビジネス」が成立するする要件というのは「取引のインパクト」が大きい場合に成立する、ということが言えると思う。

続きます。