人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

本当は採用から

昨日は記事の更新をお休みしておりました。

大変失礼いたしました。

 

新規事業界隈で仕事をしていると、色々な会社と出会うし、色々な人と深い会話をする。

仕事の相談の一つに、新規事業がどんどん生まれてくるような会社の風土形成、制度設計といったオーダーがある。

 

クライアントも決して、制度やコンテスト一発でそんな会社に生まれ変わる訳はない、というのは百も承知でいらっしゃるのだが、新規事業開発で有名な会社と比較すると、現実的にはかなりの距離がある(これもクライアントは百も承知でいらっしゃるのだが)。

そもそも、そういう有名な会社は、偉い人が新規事業を立ち上げて偉くなっていたりするので、いちプレイヤーとして若手に負けない基礎能力がある上に、そこに経営視点が入ってくるので、若手が新規事業テーマで経営陣を驚かせるのが至難の技である。

 

それでもって、フィードバックが非常に的確で、アイデアコンテストなんかだとベンチャーキャピタルが出てきたりもするが、最新ビジネスの動向に長けたはずの、そこら辺のベンチャーキャピタリストより、俄然芯を捉えた話を、大企業のオジさんがやったりする。

それを受けたミドルマネジメントも、新規事業開発が組織ミッションの中にあるし、事務局もそういったことを踏まえた上で、丁寧な運営にがっちり取り組む。

 

そもそも若手は若手で、そういうことがやりたいという人が(全員ではないが)入社している。

そう、組織を変えようとしたら、大元の大元は、採用から変えていく必要があるのだ。

 

とはいえ、いきなり採用だけ変えても、若手が「死んで」しまうので、既存の組織を変える働きをしつつ、一昨日のエントリのように、「上司の上司」を担ぎ出すなど、やれる事はなんでもやりながら、若手の採用ターゲットをシフトしていく。

どんなに短く見積もっても、三年はかかる試みかもしれないが、既存組織の制度を中途半端に弄って、結果的に三年経過してしまうくらいなら、採用から変えてしまうのも、一つに視野に入れていいことではないかと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。