人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

誰しも限られたネットワークで生きている

アメリカの大統領選挙を終えて、一つの国の中での分断だとか、メディアがエスタブリッシュ故に、一般国民の本音を理解できなかったとか、色々な話が出ている。

思うに、人間というのは、当の本人が考えるより、限られたネットワークで生きているのではないだろうか。

 

時折、外部の、異業種からの忌憚の無い意見でイノベーションを、というクライアントも居て、それ自体、全く否定するものでは無いが、限度はあると思う。

というのも、バックグラウンドが離れれば離れるほど、コミュニケーションコストが嵩むし、ズレた意見が出る確率も上がるからだ。

 

小生は仕事柄、相当幅広いバックグラウンドの方々と関わりがある方だと思うが、それでも、大卒ホワイトカラーの文系職種が圧倒的に多い。

以前、マンションの管理組合の理事長を拝命していた時に、そうではないバックグラウンドの居住者全員と、意思疎通するのがどれ程大変だったか。

 

それとて、分譲マンションであれば、一定の所得水準が担保された中での関係性だったりするわけで。

なんとなく、優秀な、「エリート」と言われる人ほど、多様な意見を求めたがるような気がするが、多様な意見も万能ではないように思う。

 

ありきたりだが、何事もバランスなのではないか。

まぁ、ご参考ということで。