人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「業界の常識」はいつできた?

どんな業界にも常識というのがあって、一般的にそれは動かせないものとなっている。

車は道路を走るもの、飛行機は空を飛ぶもの、である(業界の常識とは言わないか…)。

 

それはともかく、そんな常識の中でも業界の商慣習に関わる常識というのが、結構ある。

メーカーが神様だ、いやいや流通が最強だとか、支払いサイトは2ヶ月だとか、いや現金のみだとか、業界は人材の頑張りで持っているとか、いやいやうちの業界は優秀な人材が居ないとか。

 

まぁ、何でもいいのだけれど、そういう常識というのは、いろいろな業界を見てきた経験からすると、実はせいぜい20〜30年くらい前に出来たものだったりする。

物凄く絶対の、決して動かせない「常識」が、業界の古株の先輩に聞くと、「いや、私の若い頃はあんなの無かったよ」なんていうことが結構あるのだ。

 

そう思うと、実は偉そうに語るほど伝統もなく、それこそインターネットも無かったような時代に出来た商慣習を、動かせないように思い込んでしまうというのは、結構罪深い。

ある種洗脳されているようなものだ。

 

もう一つあるのは、これだけ環境の変化が大きいと、「常識」が変わってないと思っているのは、大企業の本社中枢にいる人たちだけで、現場や新興勢力の間では、もはや壊れかけている、ということも。

こうなるともう、「イノベーションのジレンマ」状態である。

 

若い人達ほど、素直に常識を受け入れてしまいやすいような気がするので、小生が経験したように、一度業界の古株の先輩に、昔話を聞いてみると、「えっ!!そうだったの!?」みたいな事実が出てきて、固定概念が取っ払われる経験ができるかもしれない。

まぁ、ご参考ということで。