人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

事に向かっているか?

タイトルの問いは、DeNAという会社で、日常的な会話として話されることだそうである。
大意としては、業務の本質的な要素に向き合っているか、具体的な解決策につながっているか、そんなことを瞬間瞬間で確認するための言葉だと理解している。

一方で、あるクライアントから、「新規事業の採否に関しては、起案者の熱意を評価している。但しその熱意というのは、事業に向けられたものであって、本人に向けられたものであってはならない」という言葉をいただいたこともある。
これも、「事に向かっているか?」という問いの、一つのあり方に違いない。

新規事業開発のワークショップに関わっていると、「上手いアイデア」を捻り出すことにエネルギーを注ぐ人に遭遇する。
しかし、新規事業というのは(事業というのは、と言っても良いかもしれない)、大喜利ではないので、「上手いアイデア」を出すことにそれほど価値はない。

寧ろ、解決すべき課題を捉え、それを愚直に解決しようとする姿勢が求められている。
その姿勢があれば、社内の協力も、究極は、売り上げも利益もついてくるものだと思うのだ。

「事に向かっているか?」改めて問いなおしてみたい。
まぁ、ご参考ということで。