人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

小林一三の「下足番」の話

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」

阪急電鉄創始者の小林一三氏はそういったそうである。
受け止め方によっては、「つべこべ言わずに働け」という風にも取れるかもしれない。

しかし、小生自身がもうすぐ四十代を迎えるにあたり、もし万が一この先転職するようなことがあったとすれば、きっとこういうことなのではないかという予感がしている。
つまり、それなりに経験を積んだオッサンが、「何か下足番以外の仕事は無いでしょうか?」と探し歩くのは、如何にも格好悪いということだ。

むしろ「あなたいい歳してそんな浮ついたこと言ってて大丈夫なんですか?」と言われてしまいそう。
下足番の仕事を極めていく中で、「いやいや、いい歳してこんな仕事を続けていては勿体無い。あなたには是非これをやってもらいたい」と、声が掛かるようでなければ、結局今よりもっと、面白くない仕事をしなければならない羽目になるのではないかと。

極めて感覚的な話で恐縮だが、小林一三氏はきっとそういうことが言いたかったのではないかなぁと(ホントはもっと若い人に向けた言葉だろうけど)。
まぁ、ご参考ということで。