人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

労働力減少の恐ろしさ

マクロな数字を追いかけていればわかるが、日本の労働力人口というのは、間違いなく減少していく(まぁ、自明のことか)。
業界関係者ならわかると思うけれど、新卒採用の場面では、年々採用が厳しくなっている。

また、小売、流通、外食などでも、アルバイトの確保は既に重要な経営課題になっている。
当然時給も上がっていて、先週通りががった渋谷の某牛丼チェーンでは、昼の勤務でも1500円提示し、夜勤であれば2000円近い金額になっていた。

小生が学生の頃の倍である。
経営上はものすごくインパクトが有るはずだ。

また、先日クラウドソーシングの事業者に聞いた話だが、あんな風に何十万人と働き手を抱えているといっても、「ライター」など一定の業務レベルをこなさなければならないワーカーさんについては、既に各事業者間で囲い込みが始まっていて、発注しようと思ってもそんなに多くの仕事をこなせる状況ではないらしい。
テクノロジーの力で課題を解消したようなビジネスモデルであっても、人口減少という最大のボトルネックの解消は難しいということだろう。

では、今後働き手にとって、より有利な時代になるか、というと、正直なんとも言えないのではないかと感じている。
というのも、ここまで人手がないと、企業として成長する機会を失ってしまう事態になってしまい、更に経済がシュリンクしていく懸念がある。

ロボットや人工知能で仕事がなくなる、みたいな話もあるが、むしろ経済規模の縮小の方がインパクトが有って、そんな中で、個々人がいかに仕事を確保するか、という対応を迫られるのではないかと思う。
あんまり明るい話ではないが、そんな気がするのである。

まぁ、ご参考ということで。