人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人間はそう変わらない

先日、久しぶりに古い友人に会い、つくづく人間というのは変わらないものだなと感じた。
小生も恥ずかしながら、過去に相手を「変えよう」として、ひどく苦しい思いをしたことがある。

とはいえ、人間は変わることはできる。
基本的には、それは本人がそうあることを望み、変わるための努力を継続したときだけだ。

それを強引に変えようとすれば、こちらと相手の人間関係に歪が生まれるだけでなく、こちらは「なぜ変われないのか」という、とても強いフラストレーションを抱え、いつか爆発することになる。
人間関係の奥深いテーマではあるが、大変簡単な例を引き合いに出せば、ダイエットと同じだと思う。

ダイエットも、自分を変える一つのあり方だと思うが、赤の他人が、知り合いの誰かを痩せさせようとするようなことは、現実的にあるだろうか?
そんなことは難しいので、アドバイスすることはあっても、本当に痩せさせようとする人は、まず居ないのではないだろうか?

こんな単純な話ではあるのだが、ビジネスにおける教育やマネジメントの場面では、まだまだ部下を「変えよう」とする人たちは多いような気がする。
そして、変わることを期待して、相手が変わらず、失望してしまうことの繰り返し。

個人的には、部下の教育であっても、コンサルティングでも、ダイエットのように、相手を「どう変えるか」ではなく、どうやったら「変わろうと思うか」という形にリードしていくことが、正しいアプローチではないかと感じている。
まぁ、ご参考ということで。