人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人間の嗜好は幅広いようで、案外そうでも無い

今日仕事で、あるお菓子メーカーにお邪魔した。
優良企業でいらっしゃるし、会社も社員の方の雰囲気も良く、大変素敵だなと感服した次第。

それに引き替え、なんと自分はギラギラ、ガツガツしているんだろう、いつからこうなってしまったのだろう、と過去を振り返った時に、ふと気がついた。
そんな素敵な会社なのに、新卒の就職活動の時は、応募はおろか、資料請求すらしていなかったことに。

小生が新卒の就職活動をしていた時は、超氷河期で、片っ端からエントリーしなければ、どうにもならなかったので、相当幅広い業界に応募したはずなのだが、そのお菓子メーカーはおろか、そもそも食品メーカー、小売、外食など、全く受けていない。
改めて当時を思い出してみると、大手のメーカーは少し遅めに選考がスタートするけれど、前半戦でメーカーを回ったときに、どうもメーカーというのは、文系新卒がリードを取れる職場では無いような気がしたのである。

他の業界についても、たとえ背伸びをしたとしても、大卒の新卒だからチャレンジできる、最も高いステージを狙えるかどうか、という観点で取捨選択していき、結局銀行と商社が残った。
それも、金融ビッグバンがスタートして、大変だと言われている都市銀行を、あえて喜んで選んだ。

なーんだ、最初からギラギラ、ガツガツしているではないか。
何がしたいのか、ということは、当時全く見えていなかったと感じていたが、選ぶべくして選んでいるのである。

何がしたいのか、という問いに対して、明快に答えられる人というのは稀だと思うが、じゃあ何でも良いのかというと決してそんなことはなくて、外堀を埋めるように、切り口を変えながら選択していくと、結構絞られてくるものである。
こういうのを、本当の自己分析というのだと思う。

まぁ、ご参考ということで。